「保育士になってから思った。知っておきたかったこと」を現役保育士のM先生にお聞きした所、大変興味深かったので、記事にさせて頂きました。育児の中でも大変な寝かしつけについてです。
  

M先生のプロフィール

子育て経験: 3人(長女、次女、長男)
3人目が幼稚園年長児の時に保育士資格を取りました。
保育士経験: 約10年、うち保育園約8年

保育士になってから思った。知っておきたかったこと。ご存じの方も多くノウハウという程のものではないですが。

子育て 寝かしつけ

保育園で勤務を始めて最初に衝撃だったのが、寝かしつけの方法です。
自分の母親時代の寝かしつけの仕方としては、抱っこ、おんぶ、添い寝、添い乳(寝ながら授乳)、子守歌、絵本読み、車に乗せる、ベビーカーに乗せる、ベビーラックで揺らす、後は何かで読んだ子どもと呼吸を合わせるという方法くらいでした。
 長女はなかなか寝付けない子で、病院で検査のために睡眠導入剤を服用したとき(6ヶ月)でさえ眠らず、しびれを切らした医師が寝ないまま検査をしたこともあったような剛の者でした。
 自分なりにいろいろ試したつもりでしたが、基本的に添い乳プラス呼吸を合わせる方法でしか寝付きませんでした。
 睡眠中に夢を見て泣いたり、咳をしたりして起きるともう二度寝はできず、眠いのに思い切り寝られず不機嫌という状態にたびたび陥りました。
 親としてもお昼寝中や夜中寝ている間にやりたい家事や細々としたことも多いのにそれができず、つらかった覚えがあります。

保育士のノウハウ、寝かしつけ

 保育園で先任の先生がやっていた方法……それは子どもの体を優しくたたいたり、さすったり(なでたり)することでした。

 子どもによっても寝付きやすい部位は違い、お腹だったり背中だったり、体ならどこでも良かったり、強くたたく方がいい子、弱い方が寝付きやすい子、さするのがいい子等様々でしたが、ほとんどの子はそれでよく寝付きました。
 寝付きの悪い子もいますが、リズムをとにかく一定にするようにすることで眠ることができました。途中でふと目覚めても、優しくたたいてあげるとまたすぐ寝付きました。
 究極に寝付きがいいのは、おでこをなでる方法です。髪の生え際と眉間の間を優しくなでる、特に目が閉じる方向になでるとてきめんに寝付きます。ただ、顔は敏感な場所で、触れられること自体に抵抗がある子もいるので信頼関係を結んでからになりますが、我が子なら大丈夫でしょう。

ほかに寝かしつけに必要なこと

 もちろん優しく声を掛けたり、小さめの声で子守歌を歌ったりしながらになります。特に子守歌でなくても、子どもや自分が好きな思いついた歌をゆっくり温かく歌えば何の歌でもいいと思います。
 また、日中によく体を動かす、規則正しく食事を摂る、入浴する等、基本的な生活習慣も大切です。それらを努力してやってるのに寝てくれない…つらいですよね。
 抱っこやおんぶでの寝かしつけもいいと思いますが、子どもの体重が増えてくるとつらいときもあります。ミルクを飲む間隔が短い間は子どものリズムに任せ、生活リズムを整えていく時期になったら寝かしつけの方法を有効に使ってはいかがでしょうか。寝かしつけの方法を知っていることで、子も親も少しでもストレスを少なく、笑顔が増えればその方がいいですよね。

まとめ

 まあ、子育てに100パーセントの答えなどないのですが。
 子どもも早く良く寝て、自分も寝られる。昼間は2人とも元気いっぱいで子育てというのが素晴らしいでしょう。
 寝かしつけに苦労されている新米ママさんに是非試して欲しいと思っています。